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指導か体罰か?

ネットで話題になっているコチラのニュース。

<Yahooニュースより・・・>
都庁前広場で生徒96人正座させる 遅刻とがめた教諭

教員という立場からいうと、「これはちょっとマズイ。」と思います。

最初にお断りしておきますが、児童・生徒に正座をさせることは、体罰にはあたりません。
ただし、肉体的・精神的に苦痛を与えるほど長時間に渡って正座を強要させた場合は、
体罰とみなされることがあります。
では、「肉体的・精神的に苦痛を与えるほど」というのがどのくらいのものなのか。
これは、「受け手側によって個人差もあり、人によって違う」という考え方をしています。
同じ人が同じ指導を受けたとしても、そのときの体調や精神状況によっても違ってくるので、
どこまでが指導でどこからが体罰と判断するのは、かなり難しいと思います。

これを踏まえたうえで、個人的な意見として書いていきたいと思います。



まず、156人中96人が遅刻したという状況。
推測するに、なかなか学年経営が難しい状況だったと思われます。
そのような中で、「校外での活動を進めるために、事前の指導をどう行ったのか」が重要です。
高校生とはいえ、学校行事で校外に出る以上学校側の責任は大きく、
見学施設や周辺環境、一般の方々になるべく迷惑をかけないように指導するのは当然です。
しかも、156人という大所帯です。教員を入れれば160人以上になります。
グループ活動が中心だったとはいえ、
一般の方々に迷惑をかけてしまっているという意識を持つべきであろうと思うのです。
その上で、なるべく迷惑をかけない、同時に集団行動のあるべき姿を指導するのも当然であろうと思います。
その点がどうだったのか、まったく指導がなかったとは思えないのですが、
どの程度生徒に理解させることが出来ていたのかが重要なポイントであっただろうと思います。
この点については、記事に書かれていないので、なんとも言えませんが。

次に、96人もの生徒を、公衆の面前で正座させたこと。
これが一番の問題であろうと思います。
正座を命じたこの時点では体罰には当たらないと考えますが、
前述したように「受け手側が肉体的・精神的に苦痛を感じた」時点で体罰になります。
一般の方々から丸見えの状態で、正座を強要させたとなれば、やはり「精神的な苦痛」が伴うと思います。
その点から、「体罰である」と指摘されても、言い逃れはできないです。
一般の方から見えにくい場所で、短時間での指導であれば、
少なくとも、このような取り上げ方をされなかったのではないかと思います。

MUSICAは、現在小学生を相手に指導する立場です。
指導対象の発達段階や実態が違うので、感覚が違う内容もあるかもしれませんが、
MUSICAならどうするかと書いてみたいと思います。

問題が起きた場合、時間を空けず即時指導することが大切です。
まず、遅刻したことに対して、その行為は全体に迷惑をかけた行為で、問題がある点を指摘します。
集団活動において、時間を守ることは大切なことであること、最低限守らなくてはならないルールであること、
それが全体の安全につながるということ、
そして、いずれ社会に出たときには、社会人として必要最低限の資質となるということを伝えます。
また、今回遅刻してしまった事実に対して、どのように考え、今後どのように挽回していくのか、反省文として提出させます。
96人全員のクラス、氏名を控えて解散とします。
帰校した後、学年で情報を共有しつつ、今後の指導について検討し、
後日学年集会などを開き、改めて指導をします。

ツイッターでは、賛否両論の意見が見られます。
「昭和なやり方で、体罰なんてけしからん!」という意見もあれば、
「遅刻して指導を受けるのはあたりまえ!社会に出たら、こんなもんじゃすまない」という意見、
「そもそも、こんなことがニュースになるのが疑問」という意見まで。
今、教員や公務員に対しての目が厳しい時代ですが、
まだまだ“何が問題なのかを冷静かつ適切に”捉えてくださる意見が多いことに
ちょっとホッとしている一教員です。

偏見もあるかもしれませんが、一連の流れを見ていると、
指導の面でとても大変な実態があるのではないかと感じられます。
今回取り上げられてしまった高校教諭の指導については、
上記のように問題点は感じ取れるものの、「生徒ために良かれと思って」の行動だと思うのです。
そこには、指導者としての熱い思いがあったのだと思います。
その思いがこんな形になってしまったのがとても残念です。

最近報道される学校を舞台にした悲しい話題に共通するのは、
「学校が組織として機能していない」と感じられる点です。
幸い、MUSICAの所属する学校は、
学年や学校が「チームで対応する」ということを大切にしているので、
その環境にいられることに感謝する毎日なのですが、
ひとたび他の学校に目を向けると、
残念なことに、まだまだその体制が整っていないところも多いのだと思い知らされます。

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